2012年09月07日

最近の漫画読み日記。/道満清明『ニッケルオデオン』

歳を重ねるごとに好きなものばかり増えてきてそろそろ手におえなくなってきている
日高見ですこんばんは。

色々なものが好きになりますが、大抵一目ぼれ的に好きになるというよりは、
最初に出会ったその場では「気になる」程度で、その後、心にトゲが刺さったように
何かと存在が気になって、結局深く知ることでハマってしまう、
というパターンがほとんどです。

ユニコーンもご多分にもれずそのパターンですし、最近だと髭ちゃんなんかは
完全にそのパターンですね。先日わいわい言ってたジョジョもそうです。

さて。

今日はそんな感じで最近急激にハマりつつある漫画をご紹介したいと思います。

4091885640ニッケルオデオン 赤 (IKKI COMIX)
道満 晴明
小学館 2012-01-30

by G-Tools


月刊IKKIに連載中の、
道満清明(どうまん・せいまん)氏作の漫画、「ニッケルオデオン」です。

以下、気になる方のみ続きをどうぞ。


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この作品との出会いは、昨年から今年にかけて、「ドロヘドロ」や「ストラト!」
関連で、結構ちょくちょく月刊「IKKI」の本誌を買ってたことがきっかけです。

付録や懸賞などの目的で漫画誌を突然買うと、単行本で読んでいる作品も
間が飛んでワケが分からないし(しかもネタバレを見てしまう感もある)
知らない漫画に至っては読んでも全くワケがわからないという状況になるわけですが、
そんな中で異彩を放っていた1話読みきり形式のショートショート、
しかも荒々しい絵柄が多いIKKIの中においては異色の可愛い絵柄で、
更にそのショートショートも、SF的で結構ヒネリが面白い、というわけで、
よく分からないけど、結構見かけるとしっかり読んでしまったりして、
心に引っかかっていた、というわけです。

で、先日ようやく単行本を購入。

表紙は大変可愛いカンジではありますが、中身は少しピリリと
辛味がきいた、若干SF的なショートショート。
各話のストーリーをご紹介したいところですが、なんせページが少ない話、
シチュエーションを書くだけでも結構ネタバレになっちゃう部分もありますので
気になる方は是非読んでみてください。

スプラッタ的な表現が比較的多く(まあよく首が飛ぶ)、
若干性的な表現もありますけれども、
読後の印象は大変サラッとしていて嫌な感じはありません。
一話完結なので、どの話もその話だけでもそれぞれが完結しているのですが、
各話は微妙に人物がリンクしていて、まとめて読み進めるとちょっと味わいが深くなります。

面白いです。好きですね、このカンジ。
Amazonのコメントとかを見ると読む人は若干選ぶようですけれど、
自分は全然クセは感じませんでした。

ストーリーの奇抜さで押すとか、どんでん返しが面白いというタイプではなく、
ストーリーは比較的オーソドックス(各話のシチュエーションからは
比較的すんなりストーリーは進む)なのですが、その作る空間と言うか
空気が面白いです。程よく簡略化された絵もとても好きです。
SFモノとかゲームとかのパロディもサラッと含まれてますね。

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で、面白いな、気になるなと思っていたら
思いがけずと過去作もいくつかサクッと手に入ったので、色々読んでみました。

4862690858性本能と水爆戦 征服 (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)
道満 晴明
ワニマガジン社 2009-03-31

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「ニッケルオデオン」での絵は最近の空気をとても感じさせますが、
かなりベテランの作家さんで、元々はゲーメストなど、ゲーム系の書籍にかいていたり、
あとは現在成人向け雑誌を主な活動の場としている方なのですね。
収録されてる作品も90年代後半から幅広いです。
ゲーメストとか、昔SNK好きだった自分的にはかなり懐かしいのですが、
もしかして昔買ってた本で見かけたこともあったのかもしれません。

古い作品を見ると結構絵柄が違いますが(昔のカプコンぽい絵柄)、
元々この手のショートショート(もちろん掲載誌の関係で明らかに
「ニッケルオデオン」より性的表現が直接的で多いですけど)
をずっと描き続けているようで、なかなか読み応えがありました。
読後になんか「残る」感じがするのは昔の方が多いかもしれません。
多分今は意図的にパサパサしたカンジにしてるんだと思いますが。

全然関係ないけど古い作品のタイトルにちょいちょいユニコーンの曲名が
出てくるんですけど、当時お好きだったのかしら(^^;

古い作品も見ると、現在の作品の独特な空気とか、距離感のようなものが
老獪と言うと表現が悪いですが(多分30代後半ぐらいの方だと思いますし)、
経験がバックボーンにあって、掲載誌の手触りとか、そういうものも踏まえた
絶妙なバランスの中で描かれている「ニッケルオデオン」なんだろうな、と思いました。

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そんなこんなで、ちょっと結構面白い作家さんを見つけたな(`・ω・´)
という今日このごろです。IKKIの連載はまだ続いているし、
ちょいちょい色々描いてるみたいなので、今後もちょっとおっかけてみたいと思います。



posted by 日高見 at 22:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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