2012年08月27日

超オモシロカッコいい大人たちの本。

お久しぶりです。日高見です。
そろそろジョジョ展ショックからは復帰しつつありますが、
話題が今一つまとまらずしばらく更新なし失礼(^^;

さて、先日書店で何気なく見つけて即買いした本がありました。

4775309293魔神英雄伝ワタル 創世伝記
新紀元社 2012-07-07

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小学校〜中学校の頃大好きだったアニメ、「ワタル」シリーズの資料本なのですが、
単なる資料本ではなく、スタッフインタビューをメインとした「メイキング本」。
値段はちょっと張ったのですが、

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◆対談
広井王子(企画協力)×朝比奈祥和(設定協力)
井内秀治(監督)×吉井孝幸(プロデューサー)
◆座談会
芦田豊雄(キャラクターデザイン)&スタジオ・ライブ
田中真弓(ワタル役)×伊倉一恵(虎王役)×玄田哲章(龍神丸役)
中沢数宣(メカデザイン)×井上幸一(企画)×塚田廷式(企画)
a・chi- a・chi(主題歌)×金子秀昭(音楽プロデューサー)
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しかも、表紙絵が、昨年惜しくも他界された芦田さんの描き下ろし…!
もう、いてもたってもいられず、購入してしまった次第です。

以下、その感想などをつらつら。
世代的にとても読む人を選ぶ内容だと思いますので、気になる方のみ続きをどうぞ。


まず、表紙。
芦田さんの絵といえば、私の10代前半において最も影響力があった絵。
アニメのスタッフにここまで惚れ込んだのは多分初めてだったんじゃないかな。
(当時はジブリとかもそんなに惚れるほどではなかったんで)
未だに、彼の絵だと、反射的に目をとめてしまいます。

しかし、亡くなられたのは丁度一年前。「描き下ろし…?」と若干半信半疑だった自分。
何か別の企画のための絵が、転載されているのかと思っていました。

しかし、中を読み進めていくと、これは紛れもなくこの本のための絵で、
ペン入れと一部色塗りだけで絶筆となってしまった作品だったということが分かります。

それをスタジオの方が引き継いで色を塗って完成させているのですが、
カバーを外すと、芦田さんが描いて、色をぬった所までの状態で掲載されています。
まずそれだけで、こみ上げるものがあって、そういうスタッフの「想い」が
つまった本なのだと思うと、本当に愛しい気持ちで読むことができました。

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本の基本スタンスとしては、「ワタル」という一つのプロジェクトが
どのようにして出来て行ったか、どう育っていったかを、関係者のインタビューを
もってまとめたもの。基本的に企画自体は昨年進められた本のようで、芦田さん含む
当時のオリジナルスタッフへのインタビューがメインとなっています。

その話の内容も「どのキャラがどう」とか、「あのストーリーがこう」
という、いわゆるアニメのファンブック的な内容ではなくて、
「大人が本気で子どもを楽しませる作品を作る」というコンセプトの元、
一つの「ビジネス」作品のとしてこの作品がどのようなものであったか、
作り手とクライアントの間でどのような葛藤があったか、思惑があったか、
そういう話の内容がメインになっていて、まさにワタル世代だった今の大人が
あらためてあの話を今だからこその視点から眺めることができる内容になっています。

ちなみに、あくまで「1」のスタート部分がメインとなっているので、
「2」以降の話はほとんど出てきません。
しかし、「1」からどのようにメディア展開して行ったかなどが表にまとめられていて、
あの広がる世界がこのようなスタートラインから出来上がったのだ、という事を
感じることができるので、個人的にもっとも思い入れがあるのは「2」なのですが、
物足りないカンジなどは全くありませんでした。

ちなみに所謂ファンブックに近い形なのはこちらの本でしょうか。
魔神英雄伝ワタル メモリアルブック魔神英雄伝ワタル メモリアルブック

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こっちはアニメ全話の解説などがかなり詳細に掲載されています。
あくまでアニメ作品を振り返ることがメインの本なので、
タイアップとか、そういう広がりはわかりにくいです。
これに今回のメイキング本を加えて、全容が見えてくるといったところ。

私の中であまりにも芦田さんの位置がデカすぎるので、この作品=芦田さんぐらいの
イメージでいたのですが、今まであまり語られることが無かった
メカデザインの方の苦労の跡とか、主題歌を歌っていたa・chi-a・chiが
いかに抜擢されたのかとか、この作品にかかわる様々なスタッフの人間模様、想いが
本当に色々な角度で絡み合って、大人たちが本気で子どもたちのために苦労した結果、
出来た作品が「ワタル」なのだ、ということに感動させられました。

とにかく、自分的には大満足の内容でした。
仕事の視点みたいなものでも参考にしたいと思います。

最後にでっかく表紙イラストを。この雰囲気が今でも好きで好きで。

魔神英雄伝ワタル 創世伝記



posted by 日高見 at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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